【食育だより2021年12月号】楽しみながらやってみよう! みらいにつながる食育
「食育」という言葉が浸透されてきた近年、保育園や学校ではさまざまな食育の取り組みが行われています。今回は食育に期待される効果と、実際に明日葉保育園で行っている食育について紹介したいと思います。
食育って大切なの?
「食育」は、「“食”を営む力を“育”てること」だと言われています。
「食べること」は、だれもが生涯続けていくこと。育ち盛りの子ども達が健康に成長するために、また、子どもたちが大人になってからもより良い食生活を自分で選択できるようになるために、食育は大切だと感じています。
乳幼児期は、日々の生活から多くのことを感じ、学び、成長していくかけがえのない時期でもあります。毎日の食事や、食育を通して様々な食体験をすることで、こころもからだも健やかに成長していくことでしょう。
厚生労働省の「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」では、保育園における食育は5つの目標実現を目指しているとされています。
食育を実践することで以下のような子どもに成長することを期待されています。
たのしくおいしく♪明日葉保育園の食育
保育園では、給食の時間や保育活動の中など積極的に食育を取り入れています。明日葉保育園で実際に行っている食育の一部をご紹介します。
・世界の料理を味わおう 世界の食文化に触れてみよう
明日葉保育園の特色ある保育プログラムの一つである異文化体験「あしたばドア」と連携して、給食で世界の料理を味わってもらっています。料理の紹介やその国の食文化について話すと子どもたちも興味津々!
▲この日の異文化体験は「フィリピン」。給食室からもフィリピンクイズを出題!クイズや、家庭料理のお話に興味津々の子どもたち。
▲お話を聞いたあとは、実際にフィリピン料理を味わってみよう!どんな味がするかな?
▲いろいろな国の料理に親しんでもらいました。 中には「もう一回食べたい!」とリクエストがくるものも…!
・楽しく正しく気持ちよく♪ 食事のマナー
友達や家族と気持ちよく食事をするために、食事のマナーを自然に楽しく身につけられるよう伝えています。箸の使い方やよく噛むことの大切さなど・・・子どもたちが自分で意識するようになり、自然と話題に上がることもあります。
▲お箸を上手に使えるようになりたいな!と、豆運びゲームなども交えて、楽しく練習中。上達してきた子たちは見て見て!と誇らしげな表情で教えてくれます♪
▲よく噛んで食べるとごはんも美味しいし、これから生える大人の歯が丈夫になるんだよ!パペットを用いて、噛むことの大切さを学びます。
・オリジナルキャラクター「みらいエナジー」を用いた様々な取り組み
明日葉保育園のオリジナルキャラクター「みらいエナジー」を用いて、各園で様々な食育を展開しています。子どもたちもキャラクターに親しんでくれている様子。
いろいろな食材に興味を持ち、苦手なもの・食べ慣れないものに挑戦する子どもが増えました。
▲名前をたくさん覚えてくれました。「今日の給食には誰が入ってるかな?」と、毎日楽しみにしてくれています。
▲ペープサートやエプロンシアター、紙芝居にクイズ…いろいろな方法で野菜について楽しく伝えています♪
▲5種類の野菜を使った蒸しパン。どの色が何の野菜かな?おまけシールを子どもたちにプレゼントすると大喜び!
▲保育のなかでのクラス制作やぬりえなどにも使ってもらい、親しんでもらえました。
・自分で完成させよう!セルフクッキング
子どもたちが自分たちで料理をしたり、盛り付けをしたりするのはとても楽しく効果的な食育の一つとされています。昨年度からはコロナウイルスの流行によってみんなで料理をすることはできませんでしたが、提供方法を工夫して、自分の分を完成させるセルフクッキングを積極的に取り入れています。
▲袋に茹でた野菜と、お醤油やごまなどを入れて…シャカシャカ!!振ればオリジナル和え物の完成!
▲ごはんはどんな形にしようかな?自分でかわいく盛りつけたカレーのおいしさは格別!
▲セルフサンドイッチの日!ロールパンに具を上手にはさんで…野菜もたくさん食べてくれました♪
明日葉保育園では子どもたちが「体験する、楽しみながら取り組む」ことを大切に、自然と食を学べるよう「食育」に取り組んでいます。
友だちといっしょに過ごしたり、さまざまなイベントに取り組んだりする保育園。子どもの頃の楽しかった体験は大人になっても心に残っていたりするものですよね。
そんな思い出の中に食育・食体験があって、生涯の食生活を豊かにしてくれると思うと、素敵だと思いませんか?
- 2018年